奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
こさえること。
0

    先週末は山形県長井市で「地方で絵を描く」と題したトーク。

    日本美術史を体現している東京国立近代美術館とカッティングエッジに海外を向いてる森美術館のキュレーターが東北の片隅で語り合いました。
    土地とどのように関係を結ぶのか?いや土地とは背を向けて引きこもれる環境だからこそ地方なのか?
    答えのでない話は結局その作家の実践として形づくられてくるのでしょう。その土台としても終わりのない議論は続きます。

    千葉からやって来た松崎綾子さんの個展は必見です!

     

    松崎綾子 個展「木をみて森をおもう」
    会期:2019年3月7日(木)〜24日(日)
    時間:9:00〜17:00
    会場:白鷹町文化交流センターあゆーむ
    住所:山形県西置賜郡白鷹町鮎貝7331

    http://event.ayu-m.jp/post/event/626/
     
    会期:2019年3月15日(金)〜17日(日)、22(金)〜24日(日)
    時間:11:00〜16:00
    会場:旧芳文社工場 Kosyau
    住所:山形県長井市十日町1−9−2−1
    主催:LLPアメフラシ

     

     

     

    トークの後は彼女のパートナー村上滋郎くんの長井ブルワリークラフトマンへ。
    山形の清らかな水をベースになんと、ひょう、くきたち、きなこの三種類の味わいのクラフトビール!

     

     

    すっかり若社長の風格のジローちゃんです。

     

     

    絵も描く、家具もつくる、デッサンも教える、ホウキもつくる、ビールもつくる。ないからつくる、なくなるから受け継ぐ。とても自然な、でも手間暇のかかる豊かな生活をここ長井で多くの若者たちがおくっていました。

    夜はそんな彼らの拠点である元印刷工場をリノベ中の「こしゃう」で芋煮に馬刺しにクラフトビールという贅沢。

     

     

    彼らの活動は4月の「TOHOKU CALLING」佐藤美術館で大々的に紹介します!

     

     

    次の日は一路鶴岡へ。教え子だった渡辺綾が勤め先だった鶴岡を離れるということで一区切りの個展を開催中でした。
    働きながら作り続ける困難とほんと君はぶつかっかたね。これから新天地での活躍も期待しています!

     

    | natsunosuke | 東北 | 15:10 | - | - | - | - |
    こちら東北!
    0

       

       

      ようやくこの日に情報解禁!
      佐藤美術館の3フロアーを使ってまるで交響曲のような重層的展覧会を実現します!
      出品は23作家に3ユニット。本当に入るのか?!
      乞うご期待!

      「TOHOKU CALLING」@佐藤美術館
      会期:2019年4月20日(土)〜5月1日(水)〔22日(月)休館〕

      ◎オープニングトーク「こちら東北!」
      2019年4月20日(土)
      16:00-17:00
      佐藤美術館3階からスタートする周遊型トークです。
      小金沢智(太田市美術館 図書館)三瀬夏之介(大学院研究科長)×深井聡一郎(大学院芸術文化専攻長)×出品作家
      17:00-18:00 レセプションパーティー 
      アメフラシメンバーの村上滋郎が代表を務める長井ブルワリークラフトマンのクラフトビールで乾杯します!

      ◎出品作家

      【5階 Collective zone】
      少子高齢化に伴うコミュニティーのリデザイン、過疎化や限界集落の出現などに伴う地方都市のリノベーションなど、デザイン分野において問題の露出しているここ東北は世界最先端の現場であり、ファインアートの分野においても、自己表現に止まらないリサーチやフィールドワークを重視した集団による作品制作の実践が数多く生まれています。

      ●松崎綾子×アメフラシ
      【松崎綾子】
      1983.千葉県生まれ
      2012.東北芸術工科大学大学院日本画領域修了
      2019.個展「木をみて森をおもう」@白鷹町文化交流センターあゆーむ/山形
      【アメフラシ】
      2015.結成 アーティスト、画家、デザイナー、小説家などのメンバーでデザインやアートを通して地域に密着した活動を行う。2017.市民参加型旧工場芸術的再開発計画開始(旧芳文社工場Kosyau 長井/山形)福武財団文化と芸術による地域振興の助成事業に採択、メンバー村上が地元若手経営者と共にクラフトビール会社設立。

      ●東北画は可能か?
      2009.11月、東北芸術工科大学にて日本画コース三瀬夏之介と洋画コース鴻崎正武により、東北における美術の可能性を考えるチュートリアル活動としてスタート。
      2010.「東北画は可能か?其ノ一」@アートスペース羅針盤/東京
      2012.「岡本太郎現代芸術賞」入選 @川崎市岡本太郎美術館/神奈川
      2015.「第4回 都美セレクション グループ展 ―地方之国構想博物館―」@東京都美術館
      2017.「東北画は可能か?〜地方之国構想博物館〜」@鶴岡アートフォーラム/山形
      2018.「山形ビエンナーレ2018 山のような100のものがたり」@東北芸術工科大学/山形

      ●追沼翼 OF THE BOX inc.
      1995.宮城県生まれ/OF THE BOX Inc. 代表取締役/山形ヤタイ共同主宰
      東北芸術工科大学大学院地域デザイン領域在籍
      2016.デザインユニットOF THE BOX.設立。郁文堂書店再生を皮切りに山形ヤタイ、シネマ通りマルシェなどの事業を立ち上げ企画・設計・運営。山形ヤタイは南池袋公園nest marcheでの活用を機に全国で注目を集めている
      2018.7.OF THE BOX inc.法人化し、企画、建築、まちづくりを中心に全国へ設計活動の幅を広げている。

      【4階 Collaboration zone】
      東北芸術工科大学は日本初の公設民営方式の私立大学として1992年に開学し、大学院芸術工学研究科が1996年に、芸術工学研究科博士後期課程が2005年に設置されました。地域の方々に見守られるコンパクトな大学で教員と学生の距離の近さがあります。今回はコラボレーションの名の下、研究を持ち寄るもの、お題を出し合うもの、ガチンコバトルなど様々な師弟対決が繰り広げられます。

      鴻崎正武×小野田拓真
      ●鴻崎正武
      1972.福島県生まれ
      2005.東京藝術大学大学院絵画科後期博士課程修了
      2014.「ヤマノカタチノモノガタリ」@山形県郷土館文翔館/山形
      2016.個展「未来の郷」@アートフロントギャラリー/東京
      ●小野田拓真
      1987.神奈川県生まれ
      2012.東北芸術工科大学大学院洋画領域修了
      2015.「I氏コレクション展」@富岡市立美術博物館/富山県 
      個展「フルコトの華」@ArtLabTOKYO/東京 

      青山ひろゆき×鈴木隆史
      ●青山ひろゆき
      1977.福島県生まれ
      2005.「生まれるイメージ」@山形美術館
      2008. 「New art scene IWAKI 青山ひろゆき展」@いわき市立美術館/福島 
      2017. 「青山ひろゆき—耀—」@喜多方市立美術館/福島
      ●鈴木隆史
      1980.栃木県生まれ
2015.東北芸術工科大学大学院芸術総合領域修了
2014.「第1回 CAF賞」入選@タブロイドギャラリー/東京
2018.「シェル美術賞 2018 大坂秩加審査員賞」受賞

      深井聡一郎×田久保静香
      ●深井聡一郎
      1973.東京都生まれ
      1999.武蔵野美術大学修士課程造形研究科修了
      2012〜2018.AGAIN-ST 第1回展〜8回展
      2018.「山形ビエンナーレ2018 山のような100のものがたり」@東北芸術工科大学/山形
      ●田久保静香
      1988.千葉県生まれ
      2017.東北芸術工科大学大学院工芸領域修了
      2019.「内包するカタチ」@日本橋眦膕亜薪豕
      「田久保静香作陶展 〜Jewel cups〜」@現代陶芸サロン桃青/大阪

      酒井聡×小野木亜美
      ●酒井聡
      1979.愛知県生まれ
      2010.東北芸術工科大学大学院 博士(芸術工学)取得
      ヒトとモノをつなぐインターフェース研究などを手がけている。
      ●小野木亜美
      1992.福島県生まれ
      東北芸術工科大学大学院博士後期課程在籍
      2014.「天童アートロードプロジェクト てんてん展」天童市美術館/山形
      2019.個展「小野木亜美 展」ギャラリー58/東京

      三瀬夏之介 ×多田さやか
      ●三瀬夏之介
      1973.奈良県生まれ
      1999.京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
      2009.VOCA展2009 VOCA賞
      2018.「山形ビエンナーレ2018 山のような100のものがたり」キュレーション担当
      ●多田さやか
      1986.山形県生まれ
      2015.東北芸術工科大学大学院日本画領域修了
      2018. 踊る熊谷拓明カンパニー『上を向いて逃げよう』舞台画制作
      2018.個展「Rhapsody in Blue」@亀戸アートセンター/東京

      長沢明×土井沙織
      ●長沢明
      1967.新潟県生まれ
      1994.東京藝術大学大学院日本画修了
      1994.第5回柏市文化フォーラム104大賞展〈TAMON賞〉
      2006.「MOTアニュアル2006 No Border「日本画」から/「日本画」へ」@東京都現代美術館
      ●土井沙織
      愛知県生まれ
      2010.東北芸術工科大学大学院日本画領域修了
      2017.「シェル美術賞2017」入選
      「VOCA展2017」入選

      【3階 Laboratory zone】
      本大学院にはすべての研究領域が集まり展覧会・学会形式で研究の中間発表をする「レビュー」というイベントがあります。私たちは「レビュー」を通して自身の表現を欲求に従っただけの独りよがりなものではなく、複雑化するこの世界の関係の中に存在させようとするため、世界の成り立ち、地域の歴史、社会情勢などを考察し、自己の表現・研究と相関させる不断の努力をこの東北の地で今日も続けています。

      ●松山準
      1985.宮城県生まれ
      2009.東北芸術工科大学大学院洋画領域終了
      2013より現在まで陸前高田アーティスト・イン・レジデンスプログラムのコーディネーターとして勤務
      2018.「Environmental Bathing」@Mai Space/チェンマイ

      ●辛文遊
      1988.岩手県生まれ 
      2012.東北芸術工科大学大学院洋画領域修了
      2013.「第87回白日会展」アートもりもと賞受賞 
      2016.「第2回ホキ美術館大賞展」@ホキ美術館 /千葉

      ●高見基秀
      1986.石川県生まれ
2012.東北芸術工科大学大学院洋画領域修了
2018.「対岸から見える風景」@JINEN GALLERY/東京
2019.「FACE展 2019 損保ジャパン日本興亜美術賞展」@東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館/東京

      ●赤澤慶二郎
      1995.北海道生まれ
      東北芸術工科大学大学院洋画領域在学中
      2018.「perche’+版」@スルガ台画廊/東京
      2019.「月刊美術美術新人賞デビュー2019」入選/

      ●財田翔悟
      1986.神奈川県生まれ
      2014.東北芸術工科大学大学院日本画領域修了               
      2014.「美術新人賞デビュー2014」 グランプリ受賞
      2017.「第7回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」星野眞吾賞(大賞)受賞

      ●春原直人
      1996.長野県生まれ
      東北芸術工科大学大学院日本画領域在学中
      2017.「若手作家公募個展 トライアル・ギャラリー」@伊那文化会館/長野
      2018.公益財団法人クマ財団 奨学生 2期生
      2019.個展@アートフロントギャラリー/東京

      ●盪拡月
      1995.静岡県生まれ
      東北芸術工科大学大学院日本画領域在学中

      ●鄭麗娜
      中国 山西省生まれ
      2015.北京郵電大学卒業
      東北芸術工科大学大学院映像領域在学中

      ●飯泉祐樹
      1988.茨城県生まれ 
      2016.東北芸術工科大学大学院彫刻領域修了 
      2015.「新進芸術家育成交流作品展」 @つくば美術館/茨城
      2018.「地域のなかのアートな居場所 Aplus×ATLIA」@川口市立アートギャラリーアトリア/埼玉

      ●居橋朗
      1995.北海道生まれ
      東北芸術工科大学大学院彫刻領域在籍
      2015.「金沢彫刻祭 2015」@石川四高記念文化交流館
      2016.「かたち展」@東北芸術工科大学本館エントランス

      ●高妻留美子
      1990.鹿児島県生まれ
      2016.東北芸術工科大学大学院工芸領域修了
      2015.個展@ギャラリーなつか/東京
      2017.個展@ギャラリーなつか/Cross View Arts/東京

      | natsunosuke | お知らせ | 16:19 | - | - | - | - |
      私が東北。
      0

         

        卒展終了しました!
        今回はゲストに北澤憲昭さんをお招きしての公開講評会に、初めての試みのトークショーを開催。学生主催イベントとしてみんなよく頑張りました。

         

        北澤さんの知識と経験に裏付けされた厳しくも愛のある講評には我々教員も多くの刺激を受けたのでした。
        我々はもっともっと批評力をあげなくてはいけなくて、それを継続的に彼らのアイディア、プロセス、作品にぶつけ続けることによってゴールの位置が大きく変わる。
        作家こそが一番自作についてよく解ってなくて、批評はその外部性として機能することは僕自身が経験としていつも感じてきたことだった。

        学生の作品はけっして未熟なものではなく、また意図したことやメッセージだけに閉じられたものでもなく、彼らがやってしまったこと、思いがけず表出してしまった時代性をこちらが丁寧にすくい出し言語化してやる。
        作家の思いを暴力的に無視しながら繰り出される可能性の言葉の数々に、自分が4年間丁寧に見てきたはずのゼミ生の作品さえ一瞬で別の見え方に変化したことに驚かされました。

         

        次は東京展です。新たな批評に出会う旅がまだ続きます。

         

         

        【東北芸術工科大学 卒業・修了展[東京展] 】
        会期:2019年2月21日(木)〜2月26日(火)
        時間:9:30〜17:30(入場17:00まで)
        会場:東京都美術館(入場無料)
        関連イベント【公開作品講評会】
        日時:2月24日(日)14:00〜16:00
        会場:東京都美術館 ロビー階 第4展示場
        ゲスト:成相肇(東京ステーションギャラリー学芸員/評論家)

         

         

        | natsunosuke | 芸工大 | 19:48 | - | - | - | - |
        黄金の国。
        0

          読売新聞にドマーニ出品作の逆さ日本が掲載されたようです。
          簡潔に作品の構造を書いていただいて、久しぶりに爽快な気分です。
          会場でぜひ実作を見上げてほしいです。

           

           

          未来を担う美術家たち

          21st DOMANI・明日展

          文化庁新進芸術家海外研修制度の成果

           

          会期 2019年1月23日(水)〜2019年3月3日(日)

          開館時間 10:00〜18:00、毎週金曜日・土曜日は20:00まで

          休館日 毎週火曜日

          会場 国立新美術館 企画展示室 2E

           

          2019年3月2日(土)14:00-15:30 (受付開始:13:30)

          トークセッション

          「アートの実践を通じて、2021年以後を考える」

          《出演》

          竹川宣彰(「六本木クロッシング展」出品アーティスト)

          三瀬夏之介(本展出品アーティスト)

          徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)

          会場:森美術館オーディトリアム

          | natsunosuke | お知らせ | 10:03 | - | - | - | - |
          山形で。
          0

            いよいよ卒展も明日が内覧会の明後日6日からスタート!


            僕の所属する日本画コースでは10日に北澤憲昭さんをお呼びしてのトークイベントもあり。
            保存修復学科では、山形ビエンナーレ「現代山形考」で取り上げた高橋源吉の《最上川(本合海)》が無事修復を終えお披露目! 
            歴史遺産学科ではムカサリ絵馬の研究も。

            妙に生暖かい山形でお待ちしています!

             

            東北芸術工科大学 卒業/修了研究・制作展 
            会期:2019年2月6日(水)→11日(月)10:00-17:00 
            会場:東北芸術工科大学キャンパス[入場無料]

            https://www.tuad.ac.jp/sotsuten/

            | natsunosuke | お知らせ | 20:35 | - | - | - | - |
            ドマーニ。
            0

               

              未来を担う美術家たち

              21st DOMANI・明日展

              文化庁新進芸術家海外研修制度の成果

               

              会期 2019年1月23日(水)〜2019年3月3日(日)

              開館時間 10:00〜18:00、毎週金曜日・土曜日は20:00まで

              休館日 毎週火曜日

              会場 国立新美術館 企画展示室 2E

               

              【イベント情報1】

              2019年1月27日(日)14:00〜15:30

              スペシャル・トーク

              「周縁から周縁へ—日本・キューバ研修+展覧会報告」

              三瀬夏之介(本展ゲスト作家、東北芸術工科大学教授)

              岡田有美子(インディペンデント・キュレーター、本研修制度・2011年度キューバ)

              会場:国立新美術館企画展示室2E内イベントスペース

               

              【イベント情報2】

              2019年3月2日(土)14:00-15:30 (受付開始:13:30)

              トークセッション2

              「アートの実践を通じて、2021年以後を考える」

              《出演》

              竹川宣彰(「六本木クロッシング展」出品アーティスト)

              三瀬夏之介(本展出品アーティスト)

              徳山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)

              会場:森美術館オーディトリアム

              | natsunosuke | お知らせ | 12:45 | - | - | - | - |
              平成の終わりに。
              0

                毎年言ってますが、今年はこれまでで一番忙しくも充実していた一年でした!

                 

                まずは芸術学部長としての職責において、これまでにない視野で大学全体を眺めながら行動していく毎日でした。

                単に美術大学の運営にとどまらず、この社会における芸術教育のあり方までを思いながら将来構想を検討する日々は僕の作品にも必ず影響を与えていくと思います。

                 

                展覧会では、3月にキューバでの「近くへの遠回り−日本・キューバ現代美術展」、9月の山形ビエンナーレのキュレーション、10月の有隣荘での個展がハイライト。

                 

                海外での展示はいつも僕の凝り固まった価値観をほぐしてくれる。来年の1月27日に新美術館にてキューバでお世話になったキュレーターの岡田有美子さんと「周縁から周縁へ−日本・キューバ研修+展覧会報告」と題してトークも行います。

                https://domani-ten.com/event/

                 

                 

                山形ビエンナーレの経験はとんでもないものでした。作家の自主企画レベルのものは何度もこなしてきたものの、ここまで大規模でかつ責任の重い(かつ低予算)キュレーション経験は初めてでした。

                現在、アーカイブブックの制作、「現代山形考」の続編準備、そして次回のビエンナーレについてのディスカッションも始まりました。レビューも多く出たし、椹木さんには読売新聞紙上にて本年のベスト展覧会にも選んでいただきました。

                地方だからこそ可能な展覧会のあり方についての大きな実践の一歩となりました。

                 

                椹木野衣 美術と時評 :山のような「修復」への問いかけ−「山形ビエンナーレ2018」

                前編 https://www.art-it.asia/top/contributertop/191845 …

                後編 https://www.art-it.asia/top/contributertop/194288 …

                 

                小金沢智 芸術の諸ジャンルが交わる“山のような”芸術祭。小金沢智評 「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」

                https://bijutsutecho.com/magazine/review/18828

                 

                 

                山形ビエンナーレと時期が重なることが分かっていた有隣荘での個展は、大原美術館の柳沢秀行さんのバックアップがないと実現できないものでした。ほんと長いスパンで活動を注視、支援してくれる存在のありがたさを感じます。浦上玉堂に対してもようやくレスポンスが返せた。年明けにテキストも発表予定です。

                 

                「三瀬夏之介」という個人クレジットで発表することと、ビエンナーレのようなデザイナー、修復士、大工らとのチーム協働における発表の距離を体感で得ることができた一年でした。

                来年にはこのコレクティブチームによる発表ができると思います。名付けて「現代風神雷神考」です。

                 

                 

                そしてあれは暑い暑い季節。オープンキャンパスを終え疲労困憊の中、嫁さんと焼肉を食いに行くぞ!と行きつけのお店に向かう線路際でのことでした。通り過ぎる列車の爆音の奥からミャーミャーと全力で泣き叫ぶ声が。大きな溝と新幹線も通る線路の間の暗がりにこの子はいました。

                やせっぽちで匂いはきつく、なんでこんなところにいたのかと思う間もなく保護。

                リンクスティップがピンピンの山猫気質のキジトラちゃんは、線路のそばにいたのでテツと名付けました。

                これからもよろしくね。

                 

                 

                 

                さて、来年は「21st DOMANI・明日展」からスタート!

                おそらくこれまでで最大サイズの作品となります。サブタイトルの「平成の終わりに」の通り、あの大空間にこの日本の自画像を現出させます。

                 

                「未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果」

                2019年1月23日(水)〜2019年3月3日(日)

                @国立新美術館 企画展示室 2E

                 

                4月には満を持して佐藤美術館で「TOHOKU CALLING」を開催予定、7月にはシンガポールでの展示、11月にはようやく福音館書店からの絵本「おにの神さん」が発刊予定です!

                 

                今年は雪の少ない山形からのんびりとお送りしました。

                良いお年をお迎えください〜

                 

                三瀬夏之介

                | natsunosuke | お知らせ | 16:05 | - | - | - | - |
                おにの神さん
                0

                  福音館書店の月刊絵本から2019年に絵本が出ます。文は岩城範枝さんで千年前の京都で忘れられていた神さまのお話し。
                  絵画とは違う絵本のメソッドに戸惑いつつも楽しんで取り組んでます。

                  11月が僕で、あ!12月が長沢明さんだ。
                  ただいま原画を鋭意制作中。お楽しみに〜

                   

                   

                   

                  | natsunosuke | お知らせ | 13:49 | - | - | - | - |
                  緑青の風景。
                  0

                     

                    久しぶりに、ほんと久しぶりに京都での展覧会です。

                    同世代で尊敬する陶芸家、辻村唯さんとの二人展です。

                    彼のお猪口の風景を眺めながらいつも晩酌するも、実はまだ本人と会ったことはない。

                    初日の夕方にはギャラリーにいれそうです。

                     

                     

                     

                    今秋、イムラアートギャラリーでは、日本画家・三瀬夏之介と、陶芸家・辻村唯の二人展を開催するはこびとなりました。

                    奈良に生まれた二人の同世代の作家は、絵画とやきものというそれぞれの分野において、自然が作り出す偶然性の芸術を作品の上に描き出しています。

                     

                    三瀬夏之介は日本画の素材を用いることに徹して日本の風土を描き、その模糊としたダイナミックな構図のなかに、自身の記憶や現代的なモチーフを緻密に描き出します。「作品はいつか土に還ると思って制作しています」−そう語る三瀬は、例えば銅粉を混ぜたメディウムを用いて、作品を土に埋めて腐食させることで、絵画の中で緑青(ろくしょう)を生じさせ、まるで釉薬のような艶と色彩を作り出しています。

                     

                    いっぽう辻村唯は、やきものの制作において一貫して「自然釉」と呼ばれる天然の釉を用いています。これは窯の中で起こる灰と土の化学反応から生まれ、表面に付着した灰やガラス質の緑青の釉により、人の手では作り出せない景色が描き出されています。窯から取り出されたばかりの溶けるような器体をした作品群は、彫刻作品然として、まるで生き物のような生命力を湛えています。

                     

                    三瀬夏之介にとって作品とは、自然と人の「間」に位置するものであると言います。辻村唯にとって、やきものの制作とは、器形を作り上げたあとは、土と炎による自然の仕上がりをじっと「待つ」ことでもあります。作品の媒体は異なっていても、二人の姿勢には通底するものがあります。

                     

                    本展で発表する三瀬の新作は今秋10月の大原美術館 有鄰荘での個展への出品作品であり、江戸時代の山水画家・浦上玉堂にオマージュが捧げられています。

                     

                    二人の作家による、自然に対する飽くなき挑戦をぜひご覧ください。

                     

                    期間: 2018.11.10 (Sat.) - 11.30 (Fri.) (Closed on Mondays, Sundays and National Holidays)
                    日時: 12:00-18:00
                    会場: imura art gallery Kyoto

                     

                     

                     

                    | natsunosuke | お知らせ | 13:18 | - | - | - | - |
                    エピローグ。
                    0

                       

                      さて、展覧会冒頭で皆さんをお出迎えしてくれた雷神社の風神雷神像は、文化財保存修復研究センターによる応急措置の後、大江町歴史民俗資料館に収まることになった。寛文年間より知られる名家、齋藤家の母屋と土蔵を移築した立派な資料館で、江戸から明治まで百数十年にかけて奉納されてきた風神雷神像の手前に掛けられてあった御戸帳はすでにここに収蔵されている。

                       

                      ものはこの世に生み出された瞬間から劣化を始め、元の姿に戻すことは本質的には叶わない。ただその存在の意味を現代的な意識で解釈し紡ぎ直すことで修復し「展覧会」を通して新たな価値を付与し地域に戻すことはできないだろうか?

                       

                      この作り手もわからない小さなお像は、いつかその存在の意味を織り直してもらうこと静かに待っている。

                       

                       

                        

                      | natsunosuke | 展覧会 | 14:11 | - | - | - | - |
                           12
                      3456789
                      10111213141516
                      17181920212223
                      24252627282930
                      31      
                      << March 2019 >>
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + RECOMMEND
                      + SELECTED ENTRIES
                      + CATEGORIES
                      + ARCHIVES
                      + twitter
                      + MOBILE
                      qrcode
                      + LINKS
                      + PROFILE