奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
<< 町家の芸術祭。 | main | 日本の絵。 >>
故郷。
0
    会津•漆の芸術祭が閉幕しました。
    山形から喜多方、会津まで、ここまで行き来することになるとは思いもしませんでした。
    大事な土地がまたひとつ増えました。

    芸術祭は最初からの予定通り3年間という期間を終えて一旦終了するようです。
    職人さんとのコラボレーションやエクスカーションという経験を経て、僕も学生たちも能動的にこの土地へコミットしていこうという気運が出てきたところだったのでとても残念です。
    関係者の間では様々な形での継続を模索しているので、これからも何らかの形で関わりがあればと願っています。

     

    文化を形作るための旦那衆が生きる街。そんな場所がこの日本にあるということに驚きました。

    行政と民間のうまいマッチングが次回開催の肝のようです。
    予算、組織において民間主導は機動力もあり、柔軟性もありそうですが、同好の士しか集まらない。行政を絡めることにより、他領域までの広がりが生まれる。


    喜多方ではアーティストインレジデンスが始まるようです。
    今回も芸工大の卒業生、佐藤香さんが滞在しながら、土地の土を使った大作を仕上げました。この作品はかなりの話題になっていましたね。






    どこで作っても変わらず、どの場所で展示しても成立する作品の自立性や純粋性。
    そういったものを疑い、その場所でこそ作る意味があり、その場所で展示することにこそ意味があることを追い求める。





    クロージングシンポジウムでは樋田豊次郎さんから「故郷」というキーワードが提出された。
    この言葉はこれからの作り手にとって引き受けようが、突き放そうがどうしようもなく浮上してくるだろうと思う。

    また北川フラムさんからは「地域にほんとうの意味での危機感があるのか?」という問い掛けもあり、重要な指摘だと感じた。

    もちろんそこまで落ち込んでいる地域の浮上はかなり困難で、そこまでにはなっておらず、地場産業もある会津、喜多方には完全には当てはまらないが。
    ただ操舵室にいる人間が、船艙の浸水に気付いていないこともあるわけで、漆業界では上世代と若手世代の危機感の温度差というものもあるのかなと感じた。
    工房で多くの弟子を雇い新しいチャレンジに対しても暖かく見守るような時代は終わっているし、それは伝統工芸の世界だけの話ではない。

    若者たちの未来を求める気持ちはほんとうに切実だ。


    | natsunosuke | 福島 | 19:52 | - | - | - | - |
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << July 2019 >>
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + SELECTED ENTRIES
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + twitter
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE