奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
<< 日々。 | main | 惜情。 >>
青森行。
0
     雪に青空。音のない世界。明るい夜。
    すべてこちらに来てから知った新しい世界。



    1月から春にかけて国際芸術センター青森に滞在して制作することになりました。
    まずは場の空気を感じるべく雪の青森へ。
    山形とは積雪量がまったく違う。
    ここには学生たちと夏に何度も滞在しているけど、ほんと同じ場所かというほどの変ぼうを見せている。



    ここが安藤忠雄建築の創作棟。



    広い広い制作場所。木工、写真、版画、ワークショップスタジオを併設している。
    特に銅版画スタジオには世界最大級のプレス機があります。

    何をつくろうかと思案するため、青森県立郷土館で「津軽・南部のさしこ着物」展を見たり、市のコレクションを精査したりしたけど、僕はやはり日本の近代化と美術誕生の関係が気になるよう。
    青森の郷土館で見た、奈良、京都といった中心地からの文化史観とは違う、辺境の地における地域から見返す日本の歴史観は新鮮だった。



    そんなわけで帰りにはまず浪岡の「常田健 土蔵のアトリエ美術館」へ立ち寄る。
    人に見せるわけでもなく、売るためでもなく、ただ黙々と地方で描き続けた画家がここにいた。
    雪に埋もれた美術館に訪れる人は少なく、バッハの無伴奏チェロ組曲の流れる館内でゆっくりといい時間を過ごせた。




    こちらは敷地内にある常田健のアトリエ。今回は積雪のため中は見れず。また雪解けの浪岡に来たい。

    しかし彼への晩年の評価がなければ、これらの作品はこの土蔵のなかで朽ちていったんだろうな。そしてそんな絵は全国のいたるところにあるんだろう。
    評価とは、価値とはいったい。ものに託す美術とは。



    幸運なことに弘前の田中屋画廊で「生誕80年村上善男回顧展」を開催していたのでこちらにも立ち寄る。
    今回の旅では偶然にも彼の著書「浮游して北に澄む」を鞄に放り込んでいた。

    村上善男さん設計のカフェで店員さんに村上さんの弘前時代のお話を伺う。
    全国のこういった味わいのある街の画廊を作品と共に旅するなんて夢想をする。


    今年の冬は長くなりそうです。
    | natsunosuke | 青森 | 23:45 | - | - | - | - |
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << July 2019 >>
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + RECOMMEND
    + SELECTED ENTRIES
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + twitter
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE