奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
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遠望。
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    久しぶりに絵筆を握って、一日中ヘロヘロになりながらの充実感は学生たちとの共同制作だった。
    外はめずらしくシトシトと降り続く秋雨。

    在学していた、そして教えていた高校の美術室での記憶が二重写しでよみがえる。


    遠くを見通すための「望楼」をみんなで描く作業は、個人の決定の塊ではない共同制作においては、それこそ個と全体を見通す「望楼」的感覚を求められる。


     

    学園前プロジェクトも明日で終わりだな。

    故郷でやる感覚はなんとも甘酸っぱく、帰りの新幹線では、なんで金にもならないことをここまで追い込んでやるんだろうと自問する。

    まぁ、でも、いつもやってしまってる。

    少しでもあの場所が変わればいいなと思ったり、あの人といい酒を酌み交わしたかったんだなと思ったり、シンプルにこの空間に包まれたかったんだと思ったり。

    共同制作においては細部の集合体だけでは、全体を統合する大きなうねりは生まれようもなく、ある意味での指揮者の存在は必要となる。それに乗せられて奏でたことのない音を引き出される人もいれば、そのステージから降りる人もいる。描く集団の中にいるとほんとその人が見える。

    遠くて近い国での出来事が、この大きくて小さい共同制作の中に縮図のように見えた一日だった。


    | natsunosuke | 東北画 | 05:33 | - | - | - | - |
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