奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
歳暮。
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    いやー、今年はこれまでで一番忙しくプレッシャーのかかる一年でしたね。

    あちらを頑張ればこちらが立たず、こちらを頑張ればあちらが立たず。

    この年になって自身の特性を嫌というほど知らされ、落ち込むことも多かった一年でもあったので、これは来年に生かしていかなくてはですね。いつまでも勉強ですな。

     

     

    廃校アトリエ「工房 森の月かげ」は使い始めて一年を過ぎようやく馴染んできた感じ。

    この場所の空気感だからこそ作れるものが確かにあることがわかったし、この辺境での制作ペースを完全に掴んだ感じもある。

    お猿さんが徘徊するここからまだしばらく発信を続けます。

     

     

     

    忘年会の数も今年は多かったな。

    大学の関係はもちろんなんだけど、それ以外の関係ももっと大事にしていきたいと思った年の瀬でした。

     

     

     

    年の瀬には喜多方で素晴らしい動きがありました。

    「セピロマ会」が新設され喜多方にゆかりのある若手作家が集まり、こづゆと地酒を楽しみながら作品販売や突発的なオークションが開催!

    人との関係だけでなく、この場所に触発された作品がこの場所に溜まっていき、若い作家たちが持続的に関われるような仕組みに育っていくために全面的に応援したいと思います。

     

     

    会場になった画廊星医院はお医者さん。

    奥座敷には蕭白のお軸に芋銭の漆盆などなど。喜多方のパトロン文化は付焼き刃ではない。

    眼福の直後に自作を眺め、そんな彼らに作品を買っていただく緊張感は美大では教えられないもの。

     

     

     

    さて年末年始は溜め込んだ本を読み込むぞ!

    来年は絵本の仕事に本格的に取り組みます。発表はまだ先になりそうだけど、思えば大学一年の時にバイクで通りがかった軽井沢の美術館で見た絵本の展覧会に出会ってからの夢がついに叶いそうです。

     

    月かげのアトリエを来年用にセッティングして仕事納め。

     

    皆さま、本年も大変お世話になりました。

    良いお年をお迎えください〜

     

     

     

    | natsunosuke | お知らせ | 23:29 | - | - | - | - |
    日々。
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      「説明とは外見の背後の構造を思考することであるのに対し、記述とは直接経験で感じ取る生の姿を示すこと、解釈とはその姿に付帯する意味を示唆するコンテクストを示すことである」

      | natsunosuke | メモ | 11:09 | - | - | - | - |
      沈考。
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        東京に、喜多方に、川崎に、鶴岡に、ドタバタと移動の続く毎日です。

        できるだけ秋を感じるために山にも登る。

         

         

         

         

        「東北画は可能か?」が川崎市岡本太郎美術館に展示されています。

        今回は震災以降の表現にスポットを当てたグループショーのため出品作は「方舟計画」と「しきおり絵詞」に絞ったわけだけど、その強いメッセージ性を持つ展覧会に戸惑いも覚える。

         

        「つくることは生きること 震災《明日の神話》」展

        2016年10月22日-2017年1月9日

        @川崎市岡本太郎美術館

        http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html

         

         

        ここ最近、岡本太郎との縁が続く。

        こちらも来年の発表に向けて新しい共同制作チームがスタート。

        コアメンバーは学部の1年生!乞うご期待!

         

         

         

        鶴岡でのワークショップ「東北を描く」もついに最終研究会を終え、あとは完成まで追い込むのみ。

        普段は20歳前後の学生たちと絵画を考えてきた僕にとって、今回は驚きと喜びにあふれてる経験でした。

        まずは1月にお披露目会をして、来年の7月の「東北画は可能か?」の展覧会に並ぶ予定です。

         

        「わたしたちは、わたしたちのかけらをつむぐ」

        「東北画は可能か? -地方之国構想博物館-鶴岡編」プレヴュー展示

        2017年1月22日(日)〜29日(日)@鶴岡アートフォーラム

         

         

        ずっと心待ちにしていたお仕事が動き出したので再び潜ります。

        | natsunosuke | 展覧会 | 11:28 | - | - | - | - |
        octo。
        0

          青森県立美術館での展覧会が終了しました。

          完成した図録がテキスト、造本も含めて素晴らしいもの。

          列島の南北拡張、根の垂直軸と路の水平軸のよる織物のような場所の読み取り、考古、民俗物への越境など、今後のアートの行き先を暗示するような挑戦にあふれたジャッカドフニに美術館が変貌していました。

           

          裂織り作品「しきおり絵詞」を田中忠三郎の地、青森で展示できたことも大きな出来事でしたね。

          次回は岡本太郎美術館での展覧会に展示されます。

           

          「つくることは生きること 震災 《明日の神話》」展

          2016年10月22日(土)〜2017年1月9日(月・祝)

          @川崎市岡本太郎美術館

           

           

          弾丸青森搬出ツアーに合わせて弘前に寄ってきました。

          地形に変化があって肌理の細かい街並みの弘前はほんと大好き。

          田中屋の2Fでは村上義男の小作品と再会。街と絵の幸せな関係を思う。

           

           

           

          戻るとすぐ鶴岡へ向かう。

          来年の夏に開催予定の「東北画は可能か?」@鶴岡アートフォーラムに向けてのワークショップ。

          鶴岡市民の方々とディスカッションを重ねながら東北を描く。参加者は高校生から元美術教師の80歳代までと様々。

          研究会での語りは民話を聞くようで、こちらが指導というより学ぶことばかり。

          完成がほんとうに楽しみです。

           

           

           

           

          夏の加速がなかなか取れず、頭もパンパンになっているので、紅葉の蔵王山にトレッキングへ。

          僕はもう疲れましたよ。

           

           

          | natsunosuke | 山形 | 19:21 | - | - | - | - |
          お竹。
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            久しぶりのオフは鶴岡羽黒でのんびりと、秋晴れの中での野外制作に全身の力が抜ける。

             

             

             

             

            羽黒山正善院黄金堂の「出羽三山大権現」が御開帳されていました。

             

             

             

            そして今日は「東北画は可能か?@鶴岡アートフォラム」のキックオフ!

            高校一年生から80歳までの鶴岡市民12名と「東北を描く」と題してのワークショップがスタートしました。

            1月にお披露目会、来年の7月の大展覧会で発表予定です。

             

            http://t-artforum.net/2016_h28nendo/host/lecture_ws/touhokuga/index.html

             

             

             

            山へ戻るとウンザリするようなビエンナーレの後処理が…

            お手伝い希望です…

             

            | natsunosuke | 山形 | 23:57 | - | - | - | - |
            仕舞。
            0

              山形ビエンナーレ・洗心庵での個展「山形の絵-小盆地宇宙-」、東北芸術工科大学での「東北画は可能か?-地方之国構想博物館- -地方之国現代美術展-」市プロジェクト「芸術界隈」、すべて終了しました!

              3つすべてを別場所で、別ベクトルで動かすのはちょっと無理がありましたね。もう身体が動きません。しばし休みます!

               

              ただ、街中にくり出すことによって、これまでみえなかった美術の層というものが見えたし、この場所の可能性、今後本当にやりたいことも確実に掴めました。

              ただ、しばし休みます!

               

              お疲れさまでした!

               

               

               

              | natsunosuke | 山形 | 18:26 | - | - | - | - |
              くるり。
              0

                怒涛の9月も半ばを過ぎ、飛ばしすぎたのか少し体調を崩しました。

                シトシトと降りしきる雨の中で珍しくぼーっとしております。

                 

                洗心庵での個展をどのように構成しようかということは中々難しく、プランは紆余曲折する中、あのような形に落ち着きました。

                まずもって純粋な自身の個展ではなく「山形ビエンナーレ」の1会場であるということが最後まで多くの決断を鈍らせる中、最初から押さえておきたかったポイントは3つ。

                 

                ・地理的な条件を探ろう

                ・歴史的な条件を探ろう

                ・それを血肉化した上で作家としてのイメージの飛躍を刻み込もう

                 

                山形には「きてけろくん」というおもてなし課長のゆるキャラがいますが、県の形自体が人の横顔をしているという特徴があります。同じような盆地奈良県出身の僕から見ると、県のフォルム自体への愛着というか、イメージの定着が面白いなといつも思ってました。

                ここ最近の「絵画としての旗」の興味から、山形県の郷土愛と旗印の重なりをそのまま具現化してみたらどうなるだろうかという作品がエントランスで皆さんをお迎えします。

                山形県を逆さに見たら、裏から見たら、触ってみたら、新たな感覚が生まれないものか。これは僕の絵画論でもあります。

                 

                さらに洗心庵の立地条件を掘り起こしていくと、近くを流れる馬見ヶ崎川との関係が見えてきます。

                その昔、暴れ川として知られていた馬見ヶ崎川は江戸時代初期に山形藩主の鳥居忠政が流路を変更する大工事を行うまでは、洗心庵のすぐ側を流れていました。門を出て右手に進むと現れる大きな交差点は今でも独特の形をしていて、かつての河川の形を思い起こされます。またメイン会場である文翔館のある場所は当時の川上にあたり、河川敷は処刑場だったとも言います。文翔館から洗心庵までの川の流路の痕跡を探しながらのそぞろ歩きもオススメです。

                ちなみに流路変更に伴い設けられた5箇所の取水口である山形五堰は現在も山形の中心街を網目のように流れ、街を潤し続けています。

                市プロジェクト「芸術界隈」が開催されている御殿堰もその一つです。

                こちらをめぐるお散歩もオススメ!

                https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shiseijoho/sub14/noson/848c11203144653.html

                 

                そういったわけで、会場では舟のイメージが皆さんを誘うようにくるりくるりと回り続けています。

                 

                 

                続いて歴史的な掘り下げをしている時に衝撃的な新聞記事に出会いました。

                日付は僕の生まれる一年前の昭和47年7月14日の朝日新聞です。国の計画により鶴岡市の七窪地域に原発を作る計画があり立地調査も行われたとのこと。地元の反対運動や宮城県女川町の誘致などにより計画は頓挫しましたが、山形県には原発がないんだという思いは、ほんのすこしの歴史的な決断如何ではどうなっていたか分からないんだと気持ちが大きく揺れました。

                また実際その場所に足を運んで見た衝撃的な光景が今回の個展の強い動機になっています。

                 

                「山形の絵 -小盆地宇宙-」と題された旗状の絵は二つの同心円状の円弧によって切断されています。

                一つは鶴岡市七窪地域、もう一つはここ洗心庵のある緑町で、そこからの波紋がある場所でぶつかり合っています。また山形県の鼻先を横切る直線による切断は、僕が使用している和紙のサイズによる物理的な限界により引かれた線。

                 

                この美しい自然や文化のグラデーションを持った日本に無機質で暴力的な線が引かれることについて、ここ数年僕たちは現実のこととして目の当たりにしてきました。この場所の存続は自明なものではないというリアリティーはここ東北にいると切実に感じます。

                 

                 

                会場最奧で立ち上がるのがこの屏風上の作品で、こちらは「小盆地宇宙」と名付け、盆地一般を描いた絵です。

                上記二つの条件を知った上で忘れるという、難作業の上で描かきました。

                ただ思いのまま描くのではない、がしかし現実の諸条件に縛られるのでもない、その間を綱渡りに歩くような制作は本当に難航しましたが、夏のたっぷりとした時間が修行僧のような感覚を僕に与え、多くの偶然を取り込み、覚醒と陶酔の間に完成したものです。

                 

                例えば1日12時間以上描くとか、考えられる描画素材という素材を手の届く範囲に用意するとか、寝転ぶとか、引っ掻くとか、絵の上で生活してみるとか、穴をあけてみるとか、たたんでみるとか、絵に絵をかけてみるとか。

                今回、僕が山形県というフォルムを弄り倒したように、この絵とも呼べない何ものかも弄り倒してやりました。

                 

                しかし忙しすぎて会場にいれないのが本当に残念です。来週の24日にはトークイベントがあります。この日くらいはこの贅沢な場所でのんびり過ごしたいなぁ。とにかく現在の僕からの「地域アート」への解答です。

                 

                それでは雨の日の独り言でした。

                 

                ・トークイベント 9月24日(土)13:00-14:30 「洗心庵を読み解く」@洗心庵  三瀬夏之介×井上貴詞(建築家)

                出品作家の日本画家、三瀬夏之介と、山形市緑町在住の建築家、井上貴詞が会場である洗心庵の歴史をひも解きながら作品解説を行います。

                 

                 

                | natsunosuke | 山形 | 13:43 | - | - | - | - |
                中秋。
                0

                  山形ビエンナーレもようやく折り返し。

                  今週末が山場。

                   

                  土曜は「東北画は可能か?」のため東北芸術工科大学に、トークイベントは13時から。

                  日曜日は「芸術界隈」のために七日町御殿堰に、各ブースがいろいろと新しいことを仕掛けてきてる。

                  月曜日は「工房 森の月かげ お披露目会」のため上山旧宮生小学校に。

                  ちなみに洗心庵は18日(日)、19日(月・祝)は休館になるのでお気をつけ下さい。

                   

                  山形でお会いしましょう〜

                   

                   

                  | natsunosuke | お知らせ | 19:07 | - | - | - | - |
                  ひらく。
                  0

                    いまだわけのからない状況ですが、なんとか山形ビエンナーレオープンしました!

                    なかなか自身の個展会場である洗心庵にいれないのがもどかしいですが、心静かに内省できる空間になているはずです。

                    また市プロジェクト「芸術界隈」も初回を無事に終え、まずまずの成果でした。さらなる修正を加えハッピーな広場を現出させます。

                    ぜひ山形まで!

                     

                    みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016

                    http://biennale.tuad.ac.jp

                     

                    ●「三瀬夏之介個展 山形の絵 -小盆地宇宙-」@山形県緑町庭園文化学習施設 洗心庵

                    9月3日(土)〜25日(日)9:00-17:00(5、12、18、19日休館)

                    http://www.gakushubunka.jp/senshin-an/

                     

                    ・トークイベント 9月24日(土)13:00-14:30 「洗心庵を読み解く」@洗心庵  三瀬夏之介×井上貴詞(建築家)

                    出品作家の日本画家、三瀬夏之介と、山形市緑町在住の建築家、井上貴詞が会場である洗心庵の歴史をひも解きながら作品解説を行います。

                     

                    ●「東北画は可能か? 地方之国構想博物館/地方之国現代美術展」@東北芸術工科大学芸術実習棟1F 108・109・110

                    会期中無休 10:00-17:00

                    https://www.facebook.com/touhokuga/

                     

                    ・イベント:9月17日(土)13:00〜「東北画は可能か?トーク&ライブ」

                    会場:芸術実習棟110教室(地方之国構想博物館 展覧会場)

                    出演:三瀬夏之介×出品者 演奏:でんでらでん「東北現代民族音楽」

                    「地方之国現代美術展」には三瀬夏之介、鴻崎正武、永岡大輔、長沢明、金子朋樹、後藤拓朗、村上滋郎、財田翔悟、古田和子が出展。

                     

                    ●市プロジェクト「芸術界隈」

                    https://biennale.tuad.ac.jp/ichi

                    開催曜日=9月11、18、25日(各日曜) 10:00〜17:00
                    会場=七日町御殿堰緑地 http://gotenzeki.co.jp/

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    | natsunosuke | 山形 | 18:16 | - | - | - | - |
                    山形ビエンナーレ。
                    0

                      もう何が何だかわからない状態ですが、いよいよ山形ビエンナーレが明日オープンを迎えます!

                      初日からトークイベントあり。ぜひ山形へ!

                      絵解きナイト

                      芸術や芸能の発生や民間信仰に関心を持ち、とんがりビルの「十三時」を拠点にフィールドワークや執筆、造形表現をおこなっている山伏の坂本大三郎。「絵解きナイト」では、坂本が旅のなかで出会ったモノや学んだ技術、触れてきた信仰や地域文化を日替わりで紹介しながら、自然や土地の読み方について語る。

                      会場=とんがりビル2F「サンデーブース」〒990-0042 山形県山形市七日町2丁目7-23 とんがりビル2階

                       

                      第1夜|9月3日[土]17:00〜18:30 (予約不要・入場無料)
                      「モノノケをモノ語る」
                      畑中章宏(著述家・編集者)×三瀬夏之介(日本画家)×坂本大三郎 

                      →詳細はこちらまで。

                       

                       

                       

                       

                       

                      | natsunosuke | お知らせ | 20:30 | - | - | - | - |
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