奈良⇔山形

絵描き、三瀬夏之介の日々諸々。
中心。
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    ずっと行きたかった川西町フレンドリープラザに行ってきました。

    思ったより重厚な建物は、芸工大と同じ建築事務所によるもの。

    山形県川西町出身の作家、井上ひさしさんからの寄贈により開設された「遅筆堂文庫」には、作家がつけた付箋や赤線、メモがそのままになった蔵書が!
    貴重な作家関連の資料展示も充実している。

    町立図書館、ギャラリー、劇場の併設されたこの場所のある素晴らしい街に住みたいと強く思う。

    静かな館内で、研究を進めるご老人、受験勉強に励む中学生、弁当を食べる小学生たちと共に、10年後あたりをイメージしながら、ここで思索を深めていこうと思います。


     

    いまここに発足する当文庫は、有志の人びとの城砦、陣地、かくれ家、聖堂、そして憩いの館なり。我等は只今より書物の前に坐し、読書によって、過去を未来へ、よりよく繋げんと欲す。(井上ひさし、遅筆堂文庫堂則より)







     

    そして、ここ最近、東北の素晴らしい場所で、いい作品に出会えている。

    ここでしか見れないものがあるね。


     

    若手アーティスト支援プログラム「Voyage」 佐野美里 個展「Say Hello!

    ・会期 2015718日(土)〜830日(日)
    会場 塩竈市杉村惇美術館



    のけものアニマル-きみといきる。

    ・会期 2015718日(土)〜104日(日)
    会場 はじまりの美術館

    | natsunosuke | 東北 | 20:58 | - | - | - | - |
    協働。
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      昨日は院生たちと福島県立美術館で開催された美術史学会によるシンポジウム「裂ける日常、断たれる記憶 福島をつなぐアート/ミュージアム」を聴きにいき、多くの示唆を受ける。
      学会史上初めてというアーティストの登壇に、美術史というカテゴリー存続への不安や、美術館・博物館存続への危機感を感じる。

      「美術」というカテゴリーも、「美術館/博物館」という仕組みも僕たちが血を流して奪い取った力ではなく、明治期にどうしようおなく上から降ってきたものだし、お上のやることにはいつもうさん臭さを感じるもの。
      その成立に立ち返って、多くの可能性を洗い出し、これからの存在意義を確認すべきは「美術」だけの問題じゃない。
      「アート」という言葉がカテゴライズしきれない諸々を包括する便利ボックスのようなポジションになっていることも気になった。

      シンポジウムでは、美術史家とアーティストの協働の可能性が問い掛けられつつ時間オーバーの印象だったけど、アーティストが得意の整合性なき誤読や乱暴な引用に対しての美術史家の態度表明が気になる。専門領域や、現在に対する問題意識の有無によって温度差あるだろうな。

      ところで、現在二千人規模をほこる美術史学会は、1949年1月の法隆寺金堂の失火事件を受け、その年の6月には設立されたとのこと。カタストロフ後の「記録」から「記憶」への気運はそのまま震災以後の現在に置き換えられる。



      興奮さめやらぬ今日は、その熱を引き継ぐワクワクするようなミーティングが続く。

      僕たちは「本気でしゃれたこと」を実現させるよ。

      | natsunosuke | 東北 | 20:22 | - | - | - | - |
      北方。
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        ドキュメンタリーTV番組のクルーに張り付き取材を受けていました。
        第一弾の撮影は4日間に渡り、これまでとこれからを考える濃密な時間となりました。
        ディレクターの伊藤憲さんは映画「島ノ唄」を撮った異色の経歴の持ち主。とても熱い方で、民俗学的な感性なども共通性があり、安心して身をゆだねられました。



        「今回の撮影において行ってみたい場所はありますか?」という問いをもらい僕が答えたのが「ムカサリ絵馬の若松寺」、「喜多方美術倶楽部の笹谷旅館と蔵座敷美術館」、「会津電力、佐藤弥右衛門さんのメガソーラー」の3つでした。

        まずは雪の若松寺へ。縁結びで有名なお寺だが、江戸時代より伝わるあの世での結婚絵馬の奉納という独特の風習が残る。ここ最近では東日本大震災の犠牲者のためのものも奉納されるようになってきたとのこと。
        祈りの絵の数々に言葉をのむ。



        「東北画は可能か?」での共同制作現場にもカメラが入る。僕の制作姿勢にとって大事な一面。
        取材における学生たちの受け答えに、僕の知らなかった背景を知る。
        取材クルーが期せずしてメンバーたちの風人となったわけだ。



        山形から喜多方への道のりでは久しぶりのホワイトアウトを経験。
        この凶暴な自然環境の中で絵を思っていることを解ってもらえたと思う。
        大地は揺れ、クマは街へ、火山は微振動を続け、吹雪が僕たちを襲う。



        喜多方では大正時代に「喜多方美術倶楽部」という会が結成され、芸術家を招聘し、今でいうアーティストインレジデンスから作品販売による作家の支援、産学連携のような地場産業と芸術家の視点の混交による地域活性が行われていた。そのマニュフェストを読むと美術館構想まであり、もし実現していれば倉敷の大原美術館に先駆けて日本で最初の民による美術施設になっていたはず。​
        笹谷旅館にはそんな歓待を受け逗留した芸術家の作品が今だ残る。竹久夢二、小川芋銭、下村観山などなど。横山大観の領収書なんてものもあった。

        震災を経た現在、喜多方蔵の会を中心として「新北方美術倶楽部」が立ち上がり、学生共々お世話になっている。
        中央集権的な構造への拒否の身振りとして、食物自給、エネルギー問題、文化創成までもを含むはずのこのプロジェクトには、長いスパンをかけて持続的に関わっていきたいと考えている。



        そして今回一番見たかったのがこのメガソーラー!
        晴れ渡った青空の下に広がる北方小盆地宇宙、真っ白な雪の上をうねるように這い回るソーラーパネルは龍を思わせました。

        震災後、原子力に依存しない安全で持続的に発展可能な社会づくりを目指し立ち上げられた会津電力、その代表取締役が、僕たちが喜多方でいつもお世話になっている大和川酒造の佐藤弥右衛門さんです。
        大和川酒造は現在多くのアーティストの結束点のような場所になっており、いつ行ってもその美味しい日本酒と共に丁々発止。
        そんな訳でゆっくりと弥右衛門さんと差しでお話がしたかったのです。

        ある種の怒りからくる原動力がそのまま実行力に変わる、まるでブルドーザーのような弥右衛門さんに、僕たちアーティストたちの文学的な創造はどのように映るのか、旦那衆にとっての教養の意味、アートの公共性、地域における土人と風人。
        他の領域での実践ながら、共通性と異質性を感じる刺激的な時間でした。
        いつでも僕たちの実践を確認してもらいたい方のひとりです。



        撮影はさらなる追加取材を加えて3月あたりには完成予定。
        しかし映像の方々のこだわり、粘り強さには感服しました。
        また詳細が決まったらお知らせします。

        | natsunosuke | 東北 | 20:11 | - | - | - | - |
        縹。
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          今年は美術館での巡回個展をようやく終え、故郷奈良での大規模な展示もあり、現在住む山形でのビエンナーレ参加など、得るものの多い年でしたが、同時に多くのものを失った年でもありました。
          来年はワークライフバランスを考えつつ、ゆるりと進んでいきたいと思います。

          多くの方々にお世話になりました。良いお年をお迎え下さい。

          | natsunosuke | 東北 | 19:36 | - | - | - | - |
          日々。
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            | natsunosuke | 東北 | 07:34 | - | - | - | - |
            地と血。
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              明日27日から気仙沼にあるリアスアーク美術館での展覧会がスタートします。
              企画展N.E.bloodシリーズは北海道・東北在住で活動を行っている若手作家を紹介し、北海道・東北の美術の更なる活性化と作家活動の土壌づくり、ネットワーク形成を目的としています。
              今回の展覧会はその第48回目にあたり、震災前の打ち合わせから一度プランが完全に白紙になり、計画から2年越しにようやく実現しました。



              東日本大震災が起こらなければけっして描かれなかったであろう「ぼくの神さま」シリーズにあわせて、「東北画は可能か?」の作品群も展示しました。
              過去の地域文化の保存、東日本大震災の記録と津波の災害史、そしてこれからの未来が育む新しい価値観を探るこの場所で展示できることに緊張感のある喜びを感じました。
              共同制作「方舟計画」は、その準備を2011年の冬から始め、勉強会、ディスカッション、エスキース、下地処理を終えたのが3月10日でした。共同制作参加メンバーの何人かは大学を卒業してもうすでに社会に出ています。
              建築家、石山修武さんによる方舟の形をしたリアスアーク美術館で展示するために描かれた「方舟計画」はその居場所を失い、東京、仙台、喜多方、神奈川、山形と巡航した後、ようやくリアスアーク美術館に停泊すこととなりました。感無量です。



              大学院の授業でもお世話になっている学芸員、山内宏泰さんがチュートリアルメンバーの展示指導をしてくれました。
              自ら造形活動も行っている彼の的確なアドバイスと、リアスアーク美術館の空間を知り尽くした現場力には感服!

              震災後、美術館のレイアウトを変更して展示されている常設展「東日本大震災の記録と津波の災害史」は作家山内宏泰さんのインスタレーション作品だと思います。
              交通の便はかなり悪い場所ですが、突き刺さる言葉と、タグ付けされた被災物の空間を、ぜひ現地まで見にきていただきたいと思います。

              N.E.blood21 vol.48 三瀬夏之介展
              会期:2013年11月27日(水)〜12月27日(金)
              会場:リアスアーク美術館
              住所:宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5
              TEL:0226-24-1611
              HP:http://www.riasark.com/



              帰りは三陸町から女川を抜けて帰ってきました。
              2年が立ち、礎石さえもなくなった風景は、その場所の記憶のない人にとってはただ荒涼とした平地にしか見えないかもしれません。何を記憶物として残さなければならないのか、それはリアスアーク美術館で突きつけられた問いでもあります。



               
              | natsunosuke | 東北 | 21:55 | - | - | - | - |
              青森行。
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                青森に行ってきました。
                これからしばらく深い関係になりそうです。












                | natsunosuke | 東北 | 21:08 | - | - | - | - |
                山形。
                0
                  お久しぶりです!

                  今日の明け方4時に家を出発。まずは10年間お世話になった高校に寄って暗闇のなか一礼。
                  そこから京滋バイパス→北陸道→磐越道と爆走。う〜ん、新潟長い!
                  会津若松で高速を降りて、喜多方→米沢→山形と走りきりお昼過ぎには到着!

                  しばらくは仮住まいが続きなかなか落ち着けませんが、この記念すべき日に新ブログ「奈良⇔山形」を開通させておきます。



                  あ〜、空が広いや〜

                  | natsunosuke | 東北 | 17:59 | comments(0) | - | - | - |
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